この街は、米国ニュージャージ州の田園都市・ラドバーンをモデルに昭和30年代後半から40年代半ばにかけて開発された、緑豊かで閑静な、ゆとり感のある住環境を備えた住宅地です。この上質な住環境に魅せられて移住して来た私たちは、昭和47年に全国初と言われる“住民発意による建築協定”を発足させて開発当初の街づくりの理念と住環境を守り続けた後、平成16年には、大多数の住民の総意で「青葉美しが丘中部地区地区計画」の施行地区となりました。
地区計画には、街づくりの根幹となる考え方が示されていますが、立法技術上の制約から法的な規制に馴染まないことは規定にされていないため、建築工事等を行う場合に配慮するべき事項が明確ではありません。敷地の区画や建築される建物の形状・大きさなどの基準が守られるだけの“街づくり”では、私たちが望む住み心地の良い上質な住環境は得られません。隣人のプライバシーの侵害、建築工事等に伴って発生する工事騒音、土砂・粉塵等の飛散、工事関係車両の迷惑駐車などの非日常的状況がその周辺の住環境に与える影響などにも十分配慮されることが不可欠です。このため、地区計画では規定しきれていない配慮事項を自主的に守る地域ルールを「街並みガイドライン」としてまとめてきました。
この「街づくりハンドブック」は、「青葉美しが丘中部地区地区計画」の立法趣旨を日常的な“街づくり”の中でも実現する方策を示した「街並みガイドライン」を円滑に運用していくために作成しています。この街でお住まいになり、建築工事等を行うときには、この“街づくりハンドブック”で紹介するメッセージをお汲み取りいただいて具体的な行動でご配慮くださいますようお願いします。この街に関わった人々が「住み続けたい街」と思える“魅力的な街づくり”の一翼を担ってくださいますようお願いいたします。
街づくりハンドブックp16~18にある街並みガイドライン適合確認書(様式1、様式2、別添1)のWord版です。アセス委員会への本適合確認書の提出用にご利用下さい。